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阿弖流爲と藤原経清 [歴史]

東北地方の歴史を語る上で,この二人の存在を見過ごすわけにはいきません。
二人とも,奈良~平安時代を生き抜いた東北の英雄であることに変わりはないのです。

阿弖流爲は,奈良時代に朝廷から差し向けられた征夷大将軍である坂上田村麻呂と互角以上に戦い,東北を朝廷の支配から救おうとした,言わば救世主であるとも言えます。
また,藤原経清は安部氏から始まり,奥州藤原氏の栄華の基礎を築いた貢献者と言っても過言ではありません。
しかし,歴史とは複雑なもので「勝てば官軍」と言われるとおり,勝った者こそが正義なのです。さらに,朝廷から命令されれば,それが全て「大義名分」として通ってしまうことです。

これは,海外でも例外ではなく,西部開拓時代のインディアンの話やヨーロッパの十字軍にも言えることです。

私は,東北生まれの東北育ちであります。
どうしても,地元贔屓は致し方のないものです。(野球で言えば楽天のファンですしw)
よって,当時の朝廷から言わせれば,賊軍であると言えましょう。

しかし,賊軍だからといって,ただの賊軍と片付けて良いものでしょうか?

歴史には裏と表があります。
官軍だから,全て正義かというとそうではありません。
官軍でさえ,陰では人様に言えないような悪さもしていました。
まさしく,今の政治と同じです。

歴史は,どちらかというと官軍からの(学校の教科書のような)一方的な見方でしか見ていません。
そこを敢えて賊軍から歴史を見ると,面白さが倍増します。

学校で習ったことと違う!
そんな見方ができたら,最高ですよね。

名探偵コナンがこう言ってます。
「真実は一つ!」

もちろん,その通りです。
しかし,歴史には真実にたどり着くまでの経過がいくつもあり,そこまでの話がおもしろいのです。

表を見るか裏を見るか・・・
それは,歴史に限らず,今の政治にも言えることです。